ワインとは全然関係ないことなのだけれど、最近、友達に言われて心に突き刺さったまま、なかなかとれない小さなトゲの様に痛い言葉がある。ワインの注文をしてくれた友人が住所をラインで送ってくれたのだが、それをうっかり見逃し、住所を教えてと言った私に見逃したことへ、
「だからお前はダメなんだよ!」
と一言。
もともと、私に対しては態度がザツで「タコ」だの「アホ」だの連発していたのだけれど、それはある意味、親しさの現れだと思い、気にもせず、困ったことや、自分の弱みなど何でもできる友人の1人だった。
見逃したことへ、「しっかり見ろよ」とか、「見逃すんじゃね〜、このアホ」であれば、気にもしなかったはず。
「だからお前はダメなんだよ」には、その友人の中に私がダメな人間であるとの思いが瞬間に出た、本音が入っているように思えた。話しやすさから、何でも話すというのは、とても危険なことである。表面的には、相談に乗ってくれているものの、本音の部分では「ダメ人間」の烙印が押されていることもあるのだなと思った。
何かしでかしたことに、そんなことしてしまうのはダメだとは言ってもいいかもしれないけれど、そんなことしてしまうからお前はダメだと言う言い方はよくないと思う。言葉とは、暴力以上に、痛く長く心に残る。
そして言った本人は、え? そんなこと気にしてたの?悪気はなかったのにとなる(笑)
以前、某シェフにランチのパスタの量が多いんじゃないかと言ったことが、そのシェフの人格全否定と切れられたのには、驚いたけれど(笑)
と、書いたことで、だからお前はダメなんだの言葉のトゲがとれた気がする(笑)子育ての時にも、子供の自信を根こそぎ失わされるような言葉には気をつけよう。言葉は魔法だから、いい魔法をかけあえる関係がいいね。